わかりやすさを求めて

私は本を読むのが好きです。様々なジャンルを手当たり次第につまみ食いするのが好きなのですが、中でもこの本おもしろいなと思う本には共通点があります。

それは文章がわかりやすい本。まわりくどくなく、まっすぐに結論にむすびつく本。難解な文章をひとつひとつ解読していく醍醐味もわからなくはないのですが、やはり好きな本はやさしい言葉で書かれた本。完全に腹落ちして自分の血肉になる本が私は好きです。

会社員時代、企画部だった私は日常的な顧客への企画提案はもちろん、「プロポーザル」や「コンペ」といわれるプレゼンテーションの機会が非常に多い仕事をしていました。自作した企画書を、人前で限られた時間内に説明をします。

企画が採用になる時は、自分のプレゼンが相手の心に刺さっているなという手応えがあります。プレゼン中に相手がうなずいたり、微笑んだりする瞬間は、相手が内容を理解できた時です。人は「わかる」と感じた時に、情報が「自分ごと」となり、おもしろいと感じます。おもしろいと感じたことには必然的に好感をもつものです。

反対に、プレゼンが不採用になる時は、自分本位の内容で、奇をてらった斬新さを押し付けようとしていたり、自分のプレゼンに酔っていたり、無理に共感を求めたりするような企画の時。そのような企画は、耳を傾けてもらえません。人は「わからない」と感じると拒絶反応を示し、心を閉ざしてしまいます。

私が話をする時や、文章を書くときに心がけているのは、言葉の選び方です。同じ意味の言葉で、複数の単語がある場合には、わかりやすさを基準に言葉を選ぶようにしています。細かいことかもしれませんがその積み重ねが大切で、辞書を片手に何度も自分の文章を読み返したりもします。

例えば酪農の話をするときに、「牛の水槽」と書くよりも「牛の水飲み場」と書いた方が誰にでもわかりやすいでしょう。わかりやすさを常に求めて、小学生にでも伝わる言葉を意識して選ぶことで、興味をもって読んでもらえたり、話を聞いてもらえるようになるのです。

小学生にでも伝わる言葉を普段の会話から意識して使ってみる。

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