知覚過敏

冷たいものが歯にしみるようになりました。これは…虫歯かもしれない。いやいやそんなはずはない。気のせいかもしれないし、もう少し様子を見よう。そう考えているうちに数週間が経ちました。歯科予約はいつだって腰が重いのです。

こちらの地域に移住してから歯医者とは縁がなく初めての予約。事前に評判を調べたり、電話を何度もかけそびれてみたり…。数年ぶりの診療はとても緊張しました。

そして前置きが長かった割に、終わってみれば取り越し苦労でした。しみていた歯は、深刻な虫歯ではなく「知覚過敏」とのことでした。少し疲れていただけのようです。簡単な塗り薬の処置だけで完了しました。

知覚過敏。刺激に対して過敏に反応してしまうこと。歯の場合は虫歯と勘違いするほど不自由で厄介な存在でしたが、物事に対して敏感に反応することは一概に悪いこととは言い切れません。

例えば、あらゆる情報に対してアンテナを張り敏感に反応する。外部の刺激を能動的に自分の中に取り込んでいくことは知的生産をする上でとても重要です。

ただし「敏感」と「過敏」は違います。前者は自分の中に一定の判断基準を伴い、意図的に知覚を研ぎ澄ますことで取り込む刺激を取捨選択します。後者はいささか衝動に走る危険があり、冷静さを欠くことで刺激に対して意図せず過剰に反応してしまうことがあります。その結果、判断ミスを起こしやすくなったり、後悔を招くことも少なくありません。

歯の知覚過敏と同様に、疲れていると神経質になりがちで、物事に対して過敏に反応しやすくなります。自分がまわりの刺激に対して過敏に反応しているなと感じたら、少し休むことを考えましょう。

日頃から訓練し、過敏にならない敏感さを備えておきたいものです。

過敏にならず敏感に反応できる人になる。